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加計呂麻島

2009/02/04 [23:49]

奄美大島南部の中心地、瀬戸内町古仁屋(こにや)にやってきました。


古仁屋図書館に、真っ先に向かいます。
というのは、佐賀県の伊万里でお世話になった、日本画家の小林さんの寄贈した絵画がここに飾られていると聞いていたからです。


97年にフランスの美術展で賞をとったという「晩秋洸」。
稲刈り後の田んぼにたたずむ白サギの絵は、
気品ある美しい絵で、絵画を解さないはずの僕も、見ていて心安らぎました。
何故ここに寄贈されているかというと、
奄美大島瀬戸内町は小林さんの奥さんの出身地だからです。
というわけで、絵を見た後は、
大島海峡を挟んですぐ対岸に浮かぶ加計呂麻島に渡り、
連絡していた、奥さんの甥ごさんの経営する民宿「来々夏(ココナッツ)ハウス」に向かいました。


川のように透明な水の大島海峡を、フェリー「かけろま」は、20分で結びます。
加計呂麻島、生間港に着き、民宿のある渡連(どれん)の集落に向かう道すがら、
チワワを連れた女性を追い抜く形になり、
目が合ったので挨拶をしました。
「こんにちはー」
「あ、こんにちは!」
こちらは何しろ自転車なので、あっという間に抜いて去っていこうとすると、女性が、


「もうすぐですよー。」


「……!?」
つまり女性は来々夏ハウスの女将さんで、
僕のいでたちから、僕が今日の来客であることを瞬時に気付いてくれたのでした。


玄関の満開のブーゲンビリアに迎えられて到着した来々夏ハウスは、
目の前の渡連ビーチまで何と徒歩5秒!
暖かい奄美とはいえ、さすがにまだ泳ぐことはできませんでしたが、
澄んだ海が見渡せる広々した部屋に泊めて頂き、
ここで釣れた魚料理の食事(地魚の刺身、アジのまるごとの唐揚げ、伊勢エビの味噌汁…)もおいしくて、
笑いが止まりませんでした。
そしてとうとう宿泊代は受け取って頂けませんでした。
恐縮恐縮、感謝感謝です。


「いつか、また来ます!今度は夏に」
まるで社交辞令かのような120%本気の台詞が、
翌朝の出発時に口をついて出ました。
生間港に戻る帰り道、日は射しているのに雨が降りだし、
程なくして海峡を渡す半円の虹が現れ、
足を止めて僕はそれに見入りました。



comment (1)

古仁屋には艦で2回入りましたよ。古仁屋港の目の前に投錨しました。のんびりとしたいい所ですよね。

カクジ : 2009/02/05 [22:59]

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