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雨やどり

2009/01/30 [23:07]

スコールのような突然の雨に遭い、道沿いに見つけた物産店の軒先のテントに慌てて駆け込むと、奄美美人のお姉さんが「いらっしゃいませ(^O^)」とお店から明るい笑顔で出てきました。


(完全にものを買うつもりが無い客なのだが…)
と曖昧に笑う僕でしたが、次にお姉さんが発した言葉が、
「ぜんざい食べていきませんか?」
だったのには驚きました。


旅の話を聞いてもらいながら、
その日の朝、その物産店であった集会でふるまわれた、その残りだというぜんざいを、有難く頂きます。
茶請けのパパイヤの浅漬けがまた美味しい。
天気の悪い平日の昼間に、一人で店番していて要するにお姉さんは暇だったのだと思いますが、
田舎ならではとも言える、
こうして自然に発揮されるもてなしの心、本当に素敵です。
雨はすぐ止みましたが、道路が多少乾くまで、などと言って、しばらく休ませてもらいました。
お姉さん、ごちそうさまでした、ありがとうございました!


住用町では日本最大級のマングローブ林を一望して(写真)
心も軽く、ある坂道を登り切ると、
「へんなの〓!」
と後ろで幼い声がしました。
振り返るとキックボードに乗った5歳くらいの少年がこちらを見つめていたので、
「写真撮ってあげるからこっちおいで」と呼んでみれば、
地面をキックしてボードに乗ってシャーと追い付いてくる少年。
素直でいいなあ。。。


小さな友達と少し遊んで、
名刺しかあげるものがなかったのでそれをあげてから別れ、
また心を軽くして走ります。


相変わらず雨は降ったり止んだりを繰り返しており、頻繁に雨宿りをするので、距離がなかなか稼げません。
(彼に次に会えるのはいつだろうか…)
旅が終わろうとしている悲しさからか、
こうやってすぐさま襲ってくる感傷を、
まだ早いぞ、と、打ち消そうと努めていると、
…ん?また後ろで声がしました。


走る車の助手席からかわいい頭を出した少年の笑顔がそこにはあり、
袋いっぱいのたんかん(奄美のみかん)の贈り物を手渡してくれました。
「おとうさんのめいしもなかにはいってるから!またきてね、ぜったいだよ!」




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