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高千穂峡 濡れそぼつ地球の陰部

2008/12/15 [23:25]

順番が前後しましたが、熊本市から、阿蘇へ行く前に、熊本県山都町、宮崎県五ヶ瀬町、高千穂町を訪ねていました。


小学校の国語の教科書に載っていた「通潤橋」。
はるか遠い国の話だったこの橋が目の前に現れたとき、ちょっと感動しました。
橋を渡ることも、取水口を覗くこともできるんですね。
明治時代の水道橋は今も現役で農業用水を運んでいました。


県境を越え、宮崎県に入ります。
九州の、中央にして最深部とも言えるこの辺り一帯には、
「棚田百選」に選出されている棚田が日本で最も集中しているエリアなので、
百選の棚田巡りをしました。
ところが、目指す棚田に着く前にもいい感じの棚田がそこら中にあって、なかなか先を急げなくて困るくらいのパラダイスでした。


そして棚田目当てで足を伸ばしてやってきた高千穂で、
桜島に続き、また、人間の力の及ばない巨大なスケールの自然に出会い、圧倒されました。


高千穂峡です。
太古の阿蘇の火山活動で出来た、この辺りの軟らかい土地が、
五ヶ瀬川の流れによって削りに削られ、深い谷になっています。
看板に従い、この谷をつづら折りの道で、
どこまで下るのか…向かうのは地底か…という具合にひたすら下っていきます。
そしてやってきた谷底。海のような色の五ヶ瀬川がゆっくり流れていました。
写真は、有名な「真名井の滝」の箇所。
高千穂峡より上流の蘇陽峡を先に行っていたため、
水が綺麗には感じられなかったのだけが、もったいなかったですが、
自然のスケールが感じられるスゴいところでした。


地球は宮崎の山奥で深く美しく裂けていた。
濡れそぼつ地球の陰部。
手を伸ばしても届かない、
神秘の谷底。藍色の深淵。
僕らを永遠に惑わせてください。




comment (3)

GREATスポット。なるほど!
このフレーズが欲しかった。浮かばなかったよ。よくぞ捕捉してくれました。
おおきに!

しゃぶ : 2008/12/19 [19:43]

おおきに〜(笑)

弟子 : 2008/12/18 [00:52]

ついに高千穂峡行きましたか。
僕も同様に通潤橋から行きました。

日本にもこんなスポットがあるのかと驚きました。
マロニエの味が染みる、孤独でBlueの場所。
まさにGreatスポットです。

いやぁ、下ネタって本当にいいもんですね。

イナヴァ : 2008/12/16 [15:33]

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