BLOG一覧から検索する

猿の島

2008/11/28 [22:22]

イモを海水で洗って食べる「文化人猿」が生息する


ツーリングマップル九州に小ーさく記されているこの文句に惹かれて
幸島(こうじま)へやってきたのは、もう夕方でした。
海岸の砂浜から目と鼻の先の距離に浮かぶ無人島。
あと100年もあれば陸繋島になりそうな感じですが、
残念ながら今は歩いて渡ることは出来ません。
城壁を思わせる岩肌と黒い森、
おかげで人間にも他の猿にも邪魔されず、
100頭の猿は独自の進化の旅を続けてきたわけですね。


「イモを海水で洗って食べるというワザを、彼らは世代交代しながら、群れの内部に伝えている。それは人間だけが持つという「文化」に他ならない。」
ということで、研究対象として、たいへん貴重である。
ということなんですが…


砂浜に佇んでいたお爺さんに訊くと、
(僕にはお爺さんの宮崎弁が半分くらいしか分からなかったので、話を僕が解釈したところによると)
この島の猿が一部で有名になり、
イモを洗う姿を見ようと、人間が船からイモを投げ込んだりしすぎた結果、
島の自然に対して100頭で安定するはずの猿の頭数が増えすぎ、
それによって猿の社会が混乱して、
現在生きている連中はイモ洗いをしない。んだそうです。


なんてことだ…。
洗えない猿はただの猿だ。
俺たち、どうしたらいいすか…宮崎駿先生。


「人間と自然との共生」について考える振りをしつつ、
僕はその気持ちのいい砂浜を本日の宿に決め、
流木をあつめて夜は焚き火をしました。
黒い森に阻まれて一切姿は見えませんが、
騒ぐ猿の声だけが、遊んでいるのか喧嘩しているのか、
この火について何事か吠えているのではなかろうが、
向こうからたまに聞こえてきます。



comment (2)

不真面目の気概を失わないお前が好きだ。
また女湯のぞこうな!

ロビンのデブ。デブロビン。

しゃぶ : 2008/12/01 [11:25]

ブログを見ると、元気に旅を続けてる様子がわかって安心します。
こないだは嫁さんも、クリと会えて喜んでた。
ただ2箇所気になったところが。
おれは今でも不真面目で、うちのロビンは太ってない。

ペッティング大分 : 2008/11/30 [10:51]

コメントはこちらから↓
お名前
コメント