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ふたつの陸繋島

2008/08/22 [19:09]

棚田棚田と言っていますが、陸繋島を忘れたわけではありません。


陸繋島。りくけいとう。陸につながれた島。
海岸近くに島があると、
例えば、海峡部分でぶつかる両側からの波の影響で、
長い年月の間に砂が堆積して島が陸地に結ばれてしまう。
そんな地形のことです。


有名な、函館や江ノ島、潮岬もそれぞれ素敵でしたが、
長門市の市街地から北西に20キロ、油谷島(ゆやじま)をこの度訪れ、
ここ来て良かった!と心底思いました。
周囲6キロほどのわりと大きな島が、最細部分100メートルくらいの砂州で結ばれ、そこは小集落「大浦」になっています。
典型的な陸繋島です。
きれいな碧いろの海と、平地がほとんど無いなか斜面に拓かれた棚田の数々、
油谷島一周は、さんさんと照りつける太陽の下、
海とイネの匂いに包まれて、とても幸せなひとときでした。


「べこ(牛)おるよ。」
お婆ちゃんに案内されて行った先には、
母牛のお乳を懸命に飲む生まれたばかりの子牛の姿があり、
海を眺めながらの、お母さんののぼーっとした顔がまたのどかで良かったです。


さて、自身が陸繋島である油谷島には、
先っぽに、もう一つ小さな陸繋島が付いていました。
ダブルははじめての遭遇、かなり興奮しました。
写真2枚目はその小さな陸繋島、俵島(たわらじま)です。
函館とは対極にあるような、完全に「手付かず」の陸繋島は、
息を呑む美しさで、しばらく波打ち際を離れることが出来ませんでした。。。
風と波が結構あって、渡るのは断念しましたが、
干潮時にはそれでも十分渡れるのだそうです。


油谷島と俵島。
地球と月の麗しき関係のような、陸繋島コラボレーション!
日本縦断陸繋島ランキングの、かなり上位に食い込んできそうであります。





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