BLOG一覧から検索する

隠岐の風

2008/07/18 [22:35]

隠岐諸島は「島前」と「島後」からなる火山島。僕が今いるのは「島後」すなわち隠岐島です。


今また領土問題の話題が再燃している竹島は、
ここから北西に160キロの海上にあり、
岬から目を凝らしてみると…、
ま、ぜんぜん見えませんが、
行政区分では、島根県隠岐の島町に属します。
古くはここ隠岐の漁師が、アシカを捕るために船で渡っていたそうです。
領有の根拠はこのあたりにもあるみたいですね。


いっそ爆破してしまえばこじれた問題すべてが即解決だ。
日韓友好の鍵はダイナマイトだ!
なんて乱暴なアイデアを大真面目に提唱する人まで現れていますが、
隠岐のすばらしい自然に毎日触れて、いっぱしのネイチャリストになりつつある僕には、
小さな無人島でも、地球が何かの思惑があって作った尊い陸地なんだよ。などと感じられて仕方がありません。


火山の島は本当に急峻で、険しい山がいきなりストンと海に落ちていくような海岸線で、
わずかな平地に小さな集落がやっとこさ点在しています。
島の中心地、そしてフェリーの到着した西郷の町から、
左回りで島を周りながら、山を感じ海を感じています。
例えば山は。
今はねむの木の花が満開、
オレンジの百合も白い蕎麦の花もきれいで、
下を向いて咲く白いすずらんみたいな花もいい時期のよう。
アサガオぽいのも紫陽花も色とりどりで咲いています。
全部野生です。
そんな花々に吸い寄せられる昆虫も、さらに鳥も元気がいい。
とんぼが蜂が、蝶が燕が飛び回り、
上を見上げるとハヤブサが悠々と宙を旋回しています。
サワガニがとことこ、カエルがぴょこぴょこと道を横断し、
視線を感じて振り向けば、野ウサギが草をかじりながら警戒した目でこっちを見つめていました。。。


島の反対側、中村地区では、
道を訊いたおばちゃん三人組によくしてもらい、
隠岐のキャンディーズと名付けさせて頂きました。
そうしてやってきた中村海水浴場のキャンプ場で、
またとっても素敵な出会いが僕を待っていました。


…つづく




コメントはこちらから↓
お名前
コメント