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那智の一日

2008/06/08 [22:55]

補陀洛山寺で、倶利伽羅峠の敗者、平惟盛の名前を探して、那智の一日がスタート。


補陀洛山寺には、老齢になった僧が単身、南海の極楽浄土を目指して船で漕ぎだしていくという習いがかつてあり、
そうやって死んでいった歴代の僧25人のリストが、石碑に刻まれていて、
しかしその中に、武士がひとりだけ居ました。
惟盛はん!おわしたか!


平惟盛は、平家一門が都を追われてすぐ、あっさり戦線を離脱、
出家するも、倶利伽羅峠の一年後には、この那智で入水したらしいのですね。
補陀洛山寺の風習と平惟盛の入水が本当に関係があるかは疑問のようですが、
享年二十七、光源氏の再来ともてはやされた男の悲しい最後を慮ってきました。


そして那智山に上り、熊野那智大社と那智山青岸渡寺に参詣。
神社とお寺がくっついて建っていて、先を見渡すと、
日本一の名瀑、那智の滝が、雄大な姿で鎮座していました。
三つは同じ高さになるよう造られていて、
同格であることを意味しているのだそうですよ。


日本最大の滝、那智の滝は、
テレビで見る、例えばナイアガラとかイグアスの滝と比べると、
確実に小さく細いのですが、
熊野那智大社と那智山青岸渡寺の建築美との合わせ技で
優美きわまりないです。


那智の滝。
この「最大の滝」は、
何か日本という国を象徴しているような気がしました。
木が、一重づつ年輪を重ねて、幹を太くさせていくように、
厳粛な気持ちで滝を仰いできた今までの人の、数と思いの深さが、
この美しさを作り上げてきたように思います。
美とは積んでいくもの、なのかもしれません。




comment (3)

オッス!

那智の滝か~

ここに来た外人は、那智=ナチ(ス)やと思って、みんな軽くビビるらしい。

どうでもいいウンチクでした~(笑)

ガンバレー!!

サウスポー : 2008/06/14 [10:13]

休憩してて、ふと、あのしなもんの行ってた寺どこにあるんかな?と思ってケータイで調べてたら、
お。ここから、すぐ近くやん。
・・・ていうか、あれやん!
そこから見える距離にあった。

しゃぶ : 2008/06/11 [20:40]

本物の石碑!!
話をきいていつか行ってみたいと思ったけど、
こんなに早く写真が見れるとは・・感謝。。

写真の滝は、私の記憶よりも迫力あります。
前行ったときは夏だったので、
もう少しおとなしかった。

いい季節に行ったのかもね。

しなもん : 2008/06/10 [01:04]

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