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高野山

2008/11/15 [23:57]

高野山金剛峯寺、奥ノ院に、大師さまは今も生きている。


四国八十八ヵ所巡りを終えたお遍路は、
無事に巡礼を終えられたお礼参りとして、
弘法大師さまに会いに、高野山に登るならわしです。


高野山へは、南海電車も走っていますが、
もちろん自転車で、汗を流して登ります。
麓ちかくのガソリンスタンド「昭和シェル九度山SS、大谷石油店」さんにお願いして、
ほとんどの荷物を置かせてもらい、
空荷で快走しました。
空気はもう冷たくて、標高が高くなるにつれ、吐く息も白くなっていきます。
そして山々の紅葉がとても美しい!
険しい山に挑むような気持ちで走り始めたはずが、
やがて、逆に霊場に引き込まれるような、
迎えられるかのような気持ちになっていました。
八十八の寺のなかにも山岳寺院は幾つもあったけど、
こういう感覚は全く初めてです。


名前の通り高野山(高野町)は、
「高い山の上の平野」で、そこに、金剛峯寺を中心に、沢山の寺院がひしめいています。
(写真は高野山入り口にそびえる大門。左にちっさく門をくぐる人が見えます。)
日本にもこんな所があったのか、と思わせるような、そこは宗教都市でした。


金剛峯寺に参拝してから、いよいよ奥ノ院に向かいます。
延々と続く参道には、
並み居る杉の巨木と、真言宗に帰依したらしい有名無名の人物の数えきれないお墓と卒塔婆。


なんて場所だ…!
霊場のなかの霊場。
この上ない静謐が支配する、永遠の帝国。


そして奥ノ院に着きました。
大師さまの姿も声も僕には分からなかったけど、
確かにそこにいる大師さまに、手を合わせ目を瞑り、
僕は無心に語り掛け、報告とお礼をしました。
ありがとうございました。無事に巡礼を終え、ここに迎えて頂きました。得がたい何かが得られた気がします。


…伝え切れません。
嗚呼、僕は泣く泣く筆を投げ捨てる。
やってください。四国八十八ヵ所巡礼。




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