BLOG一覧から検索する

八十四の瞳

2008/09/01 [20:34]

1周約100キロの周防大島(屋代島)をまわる。


斜面にみかん畑が出てきました。
南の海は伊予灘。愛媛県ももうすぐそこですからね。
みかんトロッコが懐かしい。
島の南東には、陸繋島ではありませんが、沖家室島(おきかむろじま)というちっちゃな島がすぐそこにあって、
名前に惹かれて橋を渡ってみました。


集落はひとつ、人口120人のうちほとんどは老人という島です。
ある商店で、旦那に先立たれてひとりで店を守る、60過ぎくらいと見えるおばさんと話していたら、
電話が掛かってきて、
どこぞの爺さんがぽっくり逝ったらしい。とのこと。
ですがおばさんはケロッとしてました。
村の老人同士、「次会うときはどっちかの葬式やったりしてなあ」
なんて言って笑い合って別れ、
実際そのとおりになったりするらしいです。
僕は素敵だと思いました。
死とか老いとかをそんな風に笑いに包めるということが。
あ、「きみまろ」の笑いもこんなじゃなかったでしょうか。


さて、あれこれ差し入れも頂いて、
さいごに記念写真を撮ろうとすると、
おばさんは急いで鏡の前に行って、パタパタやってました。
「ちっとも変わらんのにね」
「いや若くなりましたよ!…ところで、お母さん、おいくつですか?」
「八十四」

仰天しました。絶対に見えない。
化粧する84歳に初めて会いました。
この気持ちがきっと若さを保つのでしょうね。
肌も背筋も何より話しぶりが60ですよ。
ハケン社員の実情から日本を憂えていましたからね。


写真は、また画質が悪いですが、沖家室郵便局。
ちなみに、周防大島側の少し離れたところに、「地家室」という集落があり、
400年前に、そこから人が移り住んで開拓したのがこの島のようです。
ドラマを感じます。


「また、いつか、来ます。」
「死んどったらごめんなさいね(笑)。」



comment (4)

ありがとうございます。待っててください!

しゃぶ : 2008/09/03 [18:32]

OK!俺は長期滞在すっから、気長に待ってるよ(^O^)、んじゃ
泡盛で乾杯しような~笑 旅の道中、気をつけてな~

サハラン : 2008/09/02 [19:27]

もちろん覚えてますよ!お久しぶりです!!あの水、惜しかったですよね。
やっぱり沖縄行かれたんですね。待っててください。まだまだかかりそうな勢いではありますが…。
泡盛天然水割り飲みましょう。

しゃぶ : 2008/09/02 [19:16]

おーす~元気そやなー
島根の奥出雲、八雲風穴の側、湧水の所で話をしたの覚えてるかい? 旅も順調に進行してるみたいだね~
先に沖縄でまってるぜぃ~(^_^)v
いい旅をな~

サハラン : 2008/09/02 [12:06]

コメントはこちらから↓
お名前
コメント