しゃぶさん自転車で日本縦断の旅【PROOF OF ASSHOLES】

海沿いをずっと走っていることもあって、このところの旅の宿は砂浜が多いです。

まだシーズンオフの海水浴場とか、何でもない〓〓浜や〓〓浦でよくテントを張っています。
広々してて気持ちがいいし、人はあんまり来ないし、蚊は少ないし、
砂浜のベッドは軟らかくてテンピュールみたいだし、しかも水はけがいいので雨にも強い。
自炊せず、寝るだけだったら、
条件の良くないキャンプ場よりずっと過ごしやすいのです。
そして夜通しつづく波音の子守唄が、幸せすぎてやみつきになります。
…ざざあぁー　…ざざあぁぁー…
<すべて音楽の原点は波音にある>
という説もあるくらいですからね。
…ま、僕の説ですが。

昨夜の宿も、有田市の女が浦海水浴場。
地図にはキャンプ場マークも付いていたので、うってつけだと思い向かいました。
ちなみに地元の人に聞くと、
キャンプ場も海水浴場も３年前に閉鎖されたらしいのですが、
関係ないや、と、構わずテントを張りました。
翌朝、撤収作業をしながら、
散歩のお爺さんとこの話（このところ宿はもっぱら砂浜）をしてると、
こう笑かしてくれました。
「なるほどな」
「そうなんすよー、波音がね」
「船には気ぃつけるんやで」
「…船？」
「連れてかれんよーに」

北の不審船！
爺さんのダークな笑いに、関西圏に戻って来たなあ、という感じがしました。
しかし、数十年前に実際起こってた訳ですよね。
浜辺にいてる若者を連れ去ってそのまま返さない。
とんでもない話です。