いま武生に向かう電車のなかから更新しています。
いわゆるUターンラッシュの時期らしく、
駅には見送る人と見送られる人に分かれた三世代の家族の姿なんかが、よく見えます。
愛がある、温かい光景です。
しかし温かさと同時に、
一抹の、寂しさのような疑いのようなネガティブな気持ちが胸に起こります。
…爺ちゃん婆ちゃんと孫は、なぜ盆と正月にしか会えないのだろう。
子どもは、意識の外の、しかし心の深いところで、
両親以外の、愛を持って自分を叱ってくれる存在というのを常に求めているのではないだろうか。
みたいなことを、
極端に傍若無人な子どもの振る舞いを目にして、
考えたことがあります。
要するに僕は核家族に否定的なようですね。
そして、自らそれを選んでいるように見えて、実は社会から強要されてるんじゃないのか。
疑いはこのあたりにあります。
僕の旅はいわゆる「自分探しの旅」ではないですが、
(探すも何ももう自分はここに居るのでね。そういう歳です。)
「社会を疑ってみる旅」ではあるかもしれません。
何しろこういう事をよく考えるんです。
写真は今日長浜まで乗せてくれたNノビールPと、彼の愛車。
オレは社会は疑ってますが、友情は微塵も疑ってません。
comment (2)
なるほど。さすが福井篇フリーク。
最後の一文。
一人称がいままでの「僕」ではなくて、「オレ」であるところに、しゃぶさんの、本音を語る際の面映さと、ほんとうさを感じます。
旅をしなければみえないものはあるけれど、
旅をしていてはみえないものもあるでしょう。
福井篇、いいじゃないですか。